日本語教育

【海外在住の日本語教育あるある】ママからのお悩み相談

2021-03-01

お悩み

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海外在住で、子供の日本語教育に悩まない保護者の方は、恐らく一人もいらっしゃらないと思います。新学年が始まるたびに、新学期が始まる度に、毎週、毎日、何がベストなんだろう?どうすればいいんだろう?悩みに悩みますね。

でも、子供に継承語を残したい、残してやりたい。将来の特技として。有利なスキルとして。私と、日本の家族と、日本の友達と、楽しく話せるツールとして。

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そんな悩みながらも前に進む保護者の方に、実はたくさんの方が同じようなことで悩むんだよということをこれからお知らせしたいと思います。

【海外在住の日本語教育あるある】お悩み相談5例

私は仕事がら、子供の日本語教育について、よく相談を受けます。今日はその中から実例を5つお伝えして、何故なのか、どうすればよいのか、考えていきたいと思います。

あなたも悩んだことがあるかもしれません。あなたがこれから悩むことかもしれません。

皆さん、それぞれの事情と環境を抱え、それぞれのペースとやり方で頑張っておられるはず。悩みはみんなでシェアして、誰かの答えのヒントになればいいですね。

それでは早速実例1から読んでみてください。

実例①小学生になったら日本語を話さなくなった

よく相談されるお悩みのトップ3に入るこの実例、親としては何とも切なく、やるせない気持ちになりますね。幼児期はあんなにママと日本語でおしゃべりしていたのに、どうして急に!?しゃべらなくなってしまったのでしょうか。その理由には実は複数あるようです。

日本語を話す必要性を感じない

子供のいる社会が広がり、そして周りを見る力が付きました。

すると、みんな一生懸命英語を勉強していて、英語を話しています。

お母さんとだけ日本語で話す必要性を強く感じなくなってしまったと考えられます。

英語力が日本語力を超え楽になった

英語圏では小学校低学年に英語力を徹底的に鍛えます。

子供たちの英語力は各段に上がります。

すると、英語で話すほうが日本語で話すよりも楽になり、

日本語を嫌がるようになるようです。

お母さんと遊ぶ時間が減った

週5で学校に行き始めると、お子さんと日本語で話したり遊ぶ時間は

激減します。

するとお子さんは、1日の大半の間接している

英語を普通に話すようになります。

こうなってから、本格的に日本語教育をしようと思っても、本当に大変です。やはり、日本語教育をある程度やろうと思われるのであれば、幼少期から少しずつ少しずつその能力を培い、小学校に入学して英語力が伸びても負けないくらいの、高い日本語力をその時点でつけてあげておくことが大切です。

とはいえ、もしこうなってしまった時は、どうするかですが、もし、この日本語を話す必要性がないと思っている程度がそんなに高くなかったり、日本語力を超えたと言えどもそんなに大差ないうちは、巻き返しが可能なことも多いです。ここで諦めると、何となく日本語は聞き取れるけどほとんど話せない子になってしまいます。

これは教育者としては発言を控えるべきかもしれませんが、親目線を入れて申し上げます。子供の興味を引くものをとにかく存分に与えてみてください。テレビを見る時間の長さが気になるとか、おもちゃを買い与えるのが嫌だとか言っている場合ではありません。

好きそうなテレビ番組を見せ、それに連動するおもちゃを与え、お母さんとその番組を一緒に見て感想を言い合ったり、番組を見た後に一緒にそのおもちゃで遊んでください。

小学校低学年のお子さんならまだまだお母さんに甘えたいですから、お母さんが一緒に遊んでくれるなんて、嬉しくてついつい日本語の世界にはまってしまいますよ。しめしめです。ポイントはお母さんが一緒に、です。ただテレビを見せても、ただおもちゃを与えるだけでもダメです。親が介入しましょう。

また、日本語へのモチベーションが下がって読み聞かせの絵本に迷うときは、以下の記事を参考にしてくださいね。

実例②日本語教育はいつから始めれば良いでしょう

これもトップ3の質問です。答えは今すぐです。誤解して頂きたくないのですが、日本語教育=英才教育ではありませんし、日本語教育=スパルタ教育でもありません。日本語教室をしていると、時々、幼児教育を理解していない方がこうおっしゃいます。小さいうちからお勉強させるなんてかわいそうだと。いいえ、違います。小さいうちからその環境を与えてあげないことこそが、かわいそうです。

日本語教育を考える時、考えて頂きたいのは、人間が言語を習得する流れです。早速見ていきましょう。

お腹の中の赤ちゃん

【聞く】お腹の中の赤ちゃんは既にお母さんの声を毎日聞いています。日本語教育から見れば、

日本語のシャワーを浴びています。胎教が良いと言うのはこういうことでもありますね。

産声~ママ・マンマ

【話す】すくすく育った赤ちゃんはやがて、「ママ」「マンマ」などと言葉を発し始めますね。

それが二語文になり3語文になり、やがて複雑な文章を話すようになります。

絵本を読む

【読む】それから絵本を読み聞かせするようになりますね。

やがて、平仮名に興味を持ったり読めるようになって、自力で絵本を読み出します。

小学生になると本格的に書くお勉強

【書く】覚えた平仮名やカタカナを実際に書くお勉強が始まりますね。早い子は幼稚園でお手紙交換なども始めます。

個人差はありますが、これが平均的な言語習得の流れです。特に日本生まれの日本人のお子さんはドンピシャでこれに当てはまるはずです。さて、これをもとに、考えてみましょう。

お腹の中に宿ったその日から、というとオーバーですが、きっと無意識になさっているはずですよ、日本語教育まだ耳も出来上がっていないそのお腹の中の存在に向かって、「おはよう、赤ちゃん。元気ですか?」って

私はこれも日本語教育だと思っています。だから小さいころから日本語教育なんてかわいそうと言われるのはとても違和感を感じます。お散歩中にかわいい犬がいて、お母さんはこういいますね。ワンワンいるね、かわいいね。これも日本語教育。それが犬であることを教えている。かわいいという言葉も教えている。犬に触れさせたらそれも実体験で、これが犬というものでふわふわだなと子供に思わせるのです。素晴らしい教育です。

日本語教育は小さいころからの積み重ねが大切だと申し上げるのは、この過程があるのを知っているからです。補習校小学部は【読む】後半と【書く】のお勉強あたりからですね。

それまでのステップは完璧ですか?いつからなんて考えている間にも是非、今すぐできることから始めましょう!

実例③2つの言語をこんな小さい時から始めて混乱はないか

昨今、インターネットの普及により、この質問に関しては、混乱はないという結論が出ていることは皆さん承知の上で、それでも聞いてみたい質問ですよね。私もそうでした。

いくら、偉い方が大丈夫だと統計的な結論をおっしゃっても、実際自分の子にも当てはまるだろうか。もし当てはまらなかったら大変なことになる!と不安になりますよね。

でもね、大丈夫でした。やっぱり偉い方が言い切るだけはあります!(笑)こう考えるとわかりやすいと思います。読んでみてください。

頭の中に家2軒(英語の家と日本語の家)

バイリンガルの頭の中の構図としては、英語の入る家と日本語の入る家の二軒が建っています。

例えば英語だけで育ったオージーの頭の中には英語の家が1軒建っています。そして私たちのような英語圏で暮らす日本人の母親を持つ子供は、親が望み努力すれば、英語の家と日本語の家の2軒を建てることができるのです。

オージーの子供は英語のみの家を磨き上げ、メインテナンスして、一生大事に持ち続けます。私達の子供たちも英語の家は同じです。日本語の家の材料で英語の家を磨き上げリノベーションしようとはしません。材料がもともと違うからです。日本語のパーツは全て日本語の家に使います。だからごちゃごちゃにはなりません。混乱は生じないのです。

そして、日本語の知識がどんどん家に入ってきて一杯になると、1部屋増やしていかなければなりません。どんどん大きくなっていきます。私はこの家の質にも拘りたいと思っています。

狭い土地の小さな家でも1軒、広い土地の大きな家でも1軒。ならばできれば後者を目指したい。

言語力で言うなら、狭い土地の小さな家=母親の言っている日本語の意味がわかるが日本語で返事ができない

広い土地の大きな家=日本語を聞く・話す・読む・書くが年齢相応にほぼ問題なくでき、且つ日本の文化的慣習的感覚が備わっている

日本語教育をされるのもされないのも、保護者の方が決めればよいことです。でも、もし、あなた自身が日本に誇りを持っているのであれば、そして状況が許すのであれば、愛するお子さんに、選択肢をあげませんか?特に日本語教育をしたいと思わないとしても、迷わず小さな家くらいは建てておいてあげてください。土地を整備し、家を建ててさえおけば、大きくなってそれをリノベーションするのもアップデートするのも、若しくは何もしないのも、子供の選択肢に入ってきます。

よく大きくなってから始めてもぺらぺらになれる、と言います。嘘ではありません。世の中には大人になってから独学で外国語をマスターしている人が5万といます。でも、それは楽になれたのでしょうか?そして完璧なマスターなのでしょうか?

いいえ、勉強方法は様々でしょうが、ものすごく頑張られたと思います。血の滲むような努力と時間とお金をかけてのマスターでしょう。そして、その5万の中のいったい何人が文化的要素まで理解して肌で感じ取ることができるのでしょう。恐らく本の一握りだと思います。上部の日本語が話せても、奥底の奥底までは感じ取れていないはずです。

英語を勉強して、さらに在豪15年の私が、自分の英語力を見たときに同じように感じます。確かに日常生活に全く支障はないです。仕事も現地でこなせます。駐在さんたちには、英語お上手ですね、助けてくださいねと言われます。でも、オージーと対等にどこまで話し込めるか?と言われると自信のないトピックだらけですし、色んなことを奥底まで感じ取れないので自分自身楽しくないのです。

幸運にも私たちの子供はそんな血の滲むような努力も、お金も時間もかけずに学ぶ機会を生まれながらにして持っています。それは紛れもなく日本人の保護者です。せっかくのこの機会を逃すなんて本当にもったいないと私は思っています。

小さな家くらいは是非是非建ててあげておいてくださいね。

実例④子供に言われた厳しい言葉に心乱れる

子供が不満を訴える時のきつい言葉

「何で日本語なんて勉強しないといけないの?」

「何で私だけ日本語も勉強しないといけないの?]

「日本語、嫌い」

「日本語、お勉強したくない」

こんな風に言われたら、親としては、やらせすぎなのではないだろうか、負担をかけすぎているのではないだろうか、かわいそうだから日本語はしないほうがいいのではないだろうかと、自分が一生懸命やってきたことも否定的に考えてしまう瞬間がありますね。

そしてそれは長い日本語教育の中で、1度や2度ではないでしょう。

でも、簸るんではいけません。子供は楽しくないことは嫌、面倒くさそうなことは嫌、嫌なものは嫌、なのです。お勉強がいつまでも楽しいはずがないです。お勉強をとことん遊びで教えられるのは幼稚園までのことです。そのあとは国語に変わっていきますから、それなりのレベルを望めば、遊びながらなんて悠長なことを言っていられないのが現実です。

上記のような言葉を突然投げつけられたら

思わず言葉に詰まってしまいませんか?そんな時は、彼らの質問をただただ復唱して疑問系にしましょう。

「○○ちゃんは、なんで日本語をお勉強しないといけないと思う?」

「何でクラスメートは英語しかお勉強していないのに、○○ちゃんは日本語もお勉強するんだと思う?」

「○○ちゃんは、何で日本語を嫌いなの?」

「○○ちゃんは何で日本語のお勉強をしたくないの?」

年齢によって様々な答えが返ってくるでしょう。よく理由を聞いて、同情してあげて、そして、少し彼らの気持ちや負担が楽になるような提案をしてあげてください。

大抵の場合、小さいお子さんでしたら、現状がつまらなかったり、楽しいと思えないから、不満を突きつけているだけで、日本語が嫌いだとか、お勉強がどうとかまで理解して言っている言葉ではないです。つまらない、嫌だ~、難しい、嫌だ~とごねているだけなのです。だから不満をぶちまけせてあげて、寄り添ってあげれば満足してまた何事もなかったかの如く日本語をしてくれますよ。

小学生低学年でしたら、理由を聞いて同情してあげた後は、保護者の方の気持ちも伝えて下さい。それを理解できるようになってきています。

例えば、これはほんの一例ですが……

○○ちゃんは、お母さんが日本人だから日本語をお勉強しないといけないと思っていて、そのお勉強がたくさんあって嫌なんだね。確かに他の子は学校でお勉強したあとは他の言葉のお勉強はしていないかもしれないもんね、○○ちゃんは頑張っているよね。お母さんいつも頑張ってるなって思ってるよ。

だけど、お母さんはね、○○ちゃんとずっとこうして日本語でお話ししていきたいって思っているんだ。○○ちゃんはオーストラリア人でもあるから、英語がネイティブだけど、お母さんは違うの。お母さんは逆に頑張って英語を話しているでしょう?
もし将来、○○ちゃんがお母さんに何を言っているのか全然わからなかったら、お母さんは本当に淋しいの。だって○○ちゃんはお母さんの宝物でしょう?楽しくお話ししたいよ!○○ちゃんは日本人でもあるから、是非日本語も覚えてお母さんとも、じいちゃんやばあちゃんとも、一緒にお話ししてほしいな。

小学校中学年以上であれば、保護者の方の率直な気持ちを隠さずそのまま伝えてあげるほうが良いでしょう。なぜ日本語を勉強してほしいと思っているのか。身近な大人が真剣に話をしてくれることを歓迎してくれる年齢です。自分を一人前として扱ってくれており、だからこそお母さんが期待してくれているという感覚が伝われば、子供はよしやってやろうと思うものですよ。

小学校高学年になると、こういった暴言は聞かれなくなります。だんだんと、逆に日本語をやらせてもらっていて良かったと認識し始めます。

きつい言葉はうっぷん晴らし、海外在住の皆さん、ひるまず前進あるのみです!

実例⑤日本語を教える方法を教えて下さい

この質問は皆さんお持ちなのですが、私も幼児日本語教師なので、全部教えて差し上げてしまうとボランティアになってしまいます(笑)日本語を教えるというのはとても難しいようで、簡単なんです。そして、簡単なようで、難しいんです。

幼児日本語教師は全ての日本語教育を頑張っているお母さんがなる素質をお持ちです。教えなきゃと思うから、難しく感じる。でも実際は先ほども述べたように、わんわんかわいいね、で合格です。簡単でしょう?でも、継続して、計画をたてて、いつまでに、どのように、何を、と考えるとやっぱり難しい。

だから、日本語教育を継続するなら、仲間を作ってあげたほうがいいです。これが私が教室を開いた理由でした。子供に同じように日本語を学んでいる仲間と一緒に遊び、学ぶ場を提供したかった。

仲間がいることによって、モチベーションをなんとか保ち、楽しく、笑いながらお勉強ができます。お母さんと1対1ではお勉強はやはりお勉強になりがちです。

そして、できるなら、自分以外にもう一人、日本語の先生の存在があったほうがベターです。それは教室でも補習校でも近所のおばさんでも(その方がネイティブの日本人で、快く、そしてしっかりとなさって下さるなら)良いです。

そして、もう一人大人が介入することで、お母さん自身が頼る場所ができ、励みになりますよ。一人で悩んで悶々とするより、先生に相談。一緒に悩んでくれる存在というのは本当にありがたいです。(気軽に悩みを相談できるくらい信頼関係を築ける先生を選びましょうね)もちろん、子供さんも先生から習うことにより、素直に頑張れたり、お母さんが毎日イライラしてしまうことも少なくなるでしょう。

まとめ

海外在住で日本語教育を頑張る時、あるあるのお悩み相談5例でした。みなさんが経験したことのあるお悩みはありましたか?まだ経験していないお悩みも、頭の隅に入れておくことで、いざというときに役立つと思います

同じような悩みに苦しみ、もがいて、それでも前を向こうと頑張っている保護者の皆さんのお役に立てたら嬉しいです!

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こんにちは!みいさんと申します。 オーストラリアの田舎で、 2人の子供を育てています。 このブログは、PCから逃げて逃げて生きてきたPC音痴から脱出すべく、始めました。 本業の子供への日本語教育、そしてニュースで気になったことや役に立ちそうな情報を発信していけたらいいなと思っています。

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